2020年12月23日付

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コロナに明け、コロナに暮れた年だった。学校の臨時休校や飲食店、宿泊施設などの営業自粛、行事やイベントの中止、在宅勤務、県境を越える移動の自粛―。未経験のことばかりが相次ぎ心身を圧迫された▼一年の世相を表す「今年の漢字」に「密」が選ばれたことは、多くの予想通りだっただろう。「3密」など、接触を防ぐ言葉として多用された。このほか候補に上がったのは「禍」「病」など。ストレスを感じ続けた1年だったということだろうか▼「笑」「幸」「新」。こちらはベネッセホールディングスが発表した「小学生が選んだ今年の漢字」だ。ポジティブな漢字が上位に並び、「コロナでも笑顔でがんばれた」「学校に行ける幸せを感じた」「新しい世界や楽しみを味わった」などの理由が添えられていた。「大人版」と対照的に、大きく生活が変化する中でも楽しみや幸せを見つける前向きな姿勢に驚かされた▼感染は再拡大を続け、長期化に伴い経済や健康をはじめ幅広い分野に影響が及んでいる。来年は企業の業績低下の影響が給料に表われるなど情勢の一層の深刻化も懸念される。みんなで一緒に乗り越えるため、さらなる知恵や努力が求められそうだ▼困難な状況にあるからこそ、希望を捨てず前を向く。下ばかり見ていたら、虹を見つけることは出来ないよ―。小学生の姿勢が、喜劇王チャプリンの言葉を思い出させてくれた。

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