コロナ乗り越えオープン 車山高原スキー場

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閉鎖期間を終え、23日にオープンした車山高原スカイパークスキー場で滑りを楽しむスキーヤー

茅野市の「車山高原スカイパークスキー場」が23日、今シーズンの営業を始めた。12日にオープン予定だったが、同スキー場とスカイパークホテルを運営する信州綜合開発観光(同市)の複数の従業員の新型コロナウイルス感染が確認され、10日から施設を閉鎖。施設内の消毒や、従業員の健康管理を含めた対策を改めて徹底した上で、ホテルの営業も再開した。車山の山頂に市が整備した展望テラスの利用も始まった。

初日は関係者約40人がゲレンデで安全祈願を行った。車山高原観光協会の山崎恭嗣会長は「安心安全へ車山一体となって取り組む」と強調。同社執行役員としては「激励の言葉もいただいた。新たな感染がなく、無事オープンできた喜びはあるが、気を引き締めて営業していく。ご心配をおかけしましたが、お客様や取引先、従業員や家族の安全を最優先し、引き続き対策に取り組む」と語った。

同社は従業員6人の感染確認を受け、10日から22日まで施設を閉鎖し、施設内全域の消毒を実施した。濃厚接触者やその疑いのある従業員の自主隔離を行うとともに、全従業員の健康観察を継続。保健所のPCR検査で濃厚接触者の陰性を確認した。

レストランや売店など対面接客の場には飛沫感染対策のボード、シートを設置。寒さは厳しいが換気は徹底し、レストランや今後開場するキッズ用ゲレンデなどは、混雑状況により入場制限を実施していくことにしている。

スキー場は全長2キロのコースが滑走可能になった。高性能スノーマシンで引き続き雪づくりを進め、「年内には全面滑走を可能にしたい」と同社。友人とスノーボードを楽しんだ大学生(20)は「オープン初日の車山を選んだ。雪がさらさらで滑りやすい」と満足そうだった。

■絶景スカイテラス 車山山頂にオープン

茅野市が車山山頂(1925メートル)に整備した展望テラスの利用が23日、車山高原スカイパークスキー場のオープンに合わせて始まった。360度の大パノラマが広がる山頂に、誰もが旅を楽しめるユニバーサルツーリズムにも対応する広さ約300平方メートルの木製テラスを新設。「スカイテラス」と愛称を付けた。好天に恵まれてスキー客らがさっそく利用し、八ケ岳連峰や富士山の眺めを楽しんだ。

車山山頂に完成した「スカイテラス」に立ち、空色のボードを手にする関係者や観光客ら。背後に八ケ岳や富士山の絶景が広がった

木製テラスは幅30メートル、奥行き10メートルで南斜面に設置。上下2段構造で両端にスロープを設ける。「清水の舞台」のような山麓側にせり出した部分もあり、絶景とともに、空に浮かんでいるような感覚が楽しめる。

この日は、関係者ら約40人が2本のリフトを乗り継いで山頂に出向き、車山神社で安全とにぎわいを祈願。新型コロナの早期終息への願いも込めた。観光客とともにテラスを歩き、空色のボードを掲げて新たな施設をPRした。

ホテルに勤務する60代の女性は「とってもいい景色。観光客の皆さんに車山の魅力を伝えたい」。車山高原観光協会の山崎恭嗣会長は「車山だけでなく、周辺地域の観光の強みになる」とし、諏訪地方のみならず、上田、佐久地方とも連携して誘客を図る考えを示した。

今後は民間事業者が主体となり、音楽イベントや星空観察ツアーなども計画していく考え。ユニバーサルツーリズムの推進へ、アウトドア用車いすやけん引式補助装置の配備などソフト事業にも力を入れる。周辺自治体や観光関係者らを交えた記念式典は「春の大型連休ごろに改めて開きたい」という。

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