コロナ禍「初詣」様変わり 「分参」呼び掛け

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諏訪大社上社本宮を参拝後に立ち寄った土産物店で店頭のだるまに関心を寄せる夫婦=24日、宮町通り社乃風

新型コロナウイルスの影響で2021年の初詣は様変わりするのだろうか。例年、年末年始に多くの二年参り、初詣客が集まる諏訪大社は「分参(分散参拝)」を呼び掛け、大みそかや正月三が日の混雑緩和、密集回避に向けて対策を練る。参道の対応もすでに始まっており、店頭にはだるまが並び「売れ行きはまずまず」という。年内に参拝を前倒しする「幸先詣」で混まない今だからこそより多くの神社、お寺を詣でようとする参拝客の姿もあった。

諏訪大社上社本宮(諏訪市)北参道に店が連なる「宮町通り社乃風」。例年なら大みそかに朝から並べるだるまがすでに土産物屋の店頭にぎっしりと並んでいる。同店などを営む北原弘子社長は「今年はだるまの問い合わせが来るのが早い」と驚く。店頭では23日から販売開始。「感染防止のため、早くから大社様に足を運ぶ方もいる。せっかく来てくれたのだもの。少しでもお正月気分を味わってほしくてね」と北原社長。奈良市から訪れた嶋岡永吉さん夫婦は24日に本宮を参拝後、同店に立ち寄り「あらま、クリスマスイブにだるまさん。これもご縁かな」と買い求めた。「家族の幸せを願い、四社すべてを巡ります」と、前宮に向かった。

縁起物の頒布は「早めに長めに」が新しい常態となるのだろうか。諏訪大社は20日からすでに頒布を始め、例年2月3日ごろまでとしている期間を来年は2月12日まで延長する。マスク着用や手指消毒を求め、祈とう人数や1回の祈とうの際の組数制限などを行う。看板やホームページなどで周知を図っている。それでも昨年の大みそかから今年の正月三が日で約27万7000人が訪れている。今月1日の「二年詣・初詣打ち合わせ会」で北島和孝宮司は「(大みそか、正月三が日に)集中することなくお参りいただきたい」と願った。ただ、混雑予想について諏訪大社は「当日になってみないと分からないですね」。

感染防止対策はこのほかの寺院や神社でも。茅野市穴山の長円寺では、甘酒などの振る舞いをやめた。参拝者に向けて密集しないよう呼び掛けつつ、ポケットサイズの「疫病退散御守」の紙札を配布予定。諏訪市茶臼山の手長神社はお神酒や甘酒の振る舞いを中止し、手水のひしゃくも置かない。露店もだるまの1店のみとした。同市小和田の八剱神社は密集回避のため入り口と出口を指定し、参拝者の流れを一方通行にする予定。さい銭箱にある鈴のひもは触れられないようにするなどの対策で臨む。宮坂清宮司は「元旦以降の初詣も歓迎いたします」と話している。

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