2020年12月31日付

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観賞用に人気の高い多肉植物。厚い葉が花のように重なるエケベリア属は冬の時期が観賞に適しているらしい。家にある一種はあまり世話をせず、ほぼ放置状態だが、微妙に葉の色を変えている。植物の変化は季節の移ろいを気付かせてくれる▼さまざまな場面で言葉を聞くことが多い「SDGs」。持続可能な開発目標を指し、気候変動への対応などを求める。持続可能な地域の在り方と関係しそうな課題が八ケ岳山麓で浮上している。八ケ岳中央農業実践大学校が計画する大規模酪農施設(メガファーム)の誘致問題である▼住民有志の団体が開いた2回の勉強会で講師の2人がこの問題への向き合い方について共通する指摘をしていたのが印象に残った。豊かな生態系を次世代に託すのに値するかを見極めてほしい、地域の価値を維持するためにどうすればよいか考えて-と問い掛けた▼将来を見据えて問題を捉えてほしいということだろうか。講師の一人は伝来の自然環境の行く末が現在の地権者の意向だけで左右されてしまうことを疑問視した▼感染症で行事が少なく季節感を味わうことが少なかった1年が暮れる。花の移り変わりも気付けなかったと感じる。地域社会が持続可能になるには目の前のことにとらわれず、芽が出て、花を咲かせ、枯れる植物の循環のような永続的な流れが必要。来年が当たり前の日々を取り戻す年になることを願う。

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