笹原集落の活性化へ ドローン練習場準備

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人家から離れた場所にある茅野市笹原の遊休農地。奥蓼科の旧スキー場と同様にドローン練習場として活用し、集落の活性化を目指す

茅野市湖東笹原の笹原観光まちづくり協議会が、奥蓼科にある旧スキー場と、人家から離れた区内の遊休農地に、小型無人機ドローンの練習場を開設する準備をしている。ドローンの所有者や活用場面が増える中、遊休農地の再生利用など地域課題を解決しながら開設できる練習場に着目。操作技術の向上に貢献するとともに、空撮映像からも笹原の魅力を感じてもらい、移住による定住人口の増加にもつなげたい考えだ。

旧スキー場は、奥蓼科の温泉旅館「渋・辰野館」近くの県道沿いにあり、協議会が維持管理を担い、上級者向けの練習場として活用する方向性がまとまった。駐車スペースを含めて環境がある程度整っているため、春の大型連休中にも開設したい意向。スクール運営も見据えている。

一方、遊休農地を活用する練習場「笹原ドローンフィールド」(仮称)は初心者向けにする計画だ。約1・3ヘクタールの広さがあり、草刈りをして環境を整え、2022年の本格オープンを目指す。周囲に人家はないものの、敷地内での有視界操縦をルールの一つにする方針。収入から5軒の地権者に使用料を払い、集落が潤う仕組みを構築する。

有視界操縦でも八ケ岳や蓼科の雄大な景色が映像に収められ、両練習場からの空撮映像が動画配信サイトを通して広がることも期待する。NPO法人諏訪広域ドローン協力会の会員でもある清水吉次・笹原区長は「整備により田畑の形状をよみがえらせ、景観再生にもつなげたい」と意欲を示す。

ドローン関連事業を手掛ける「スカイシープロジェクト」(諏訪市、西澤重則代表社員)の協力を得て運用ルールを固め、利用時間や料金も設定していく。

協議会は17年9月、人口減や高齢化が進む中、「住みたい、帰ってきたい集落」を目指して活動を開始。区民35人が会員となり、笹原の自然や歴史、暮らしを体感するガイドツアーや農産加工品の開発などに取り組む。事務局の武安茂美さんは「ドローンと従来からの活動、温泉などの資源を結び付け、訪れた人と地元の人がともに元気になる仕組みをつくりたい」と話す。

同協力会の横山真・副理事長=諏訪市=は、目視外飛行の操縦免許制度に向け、広々とした野外の練習場需要は一層高まると予測。協力会では諏訪地方3警察署と災害時の情報収集や、行方不明者の捜索などに関する協力協定を結んでおり、「奥蓼科の練習場は山岳遭難者の捜索を想定した訓練でも活用でき、われわれパイロットチームにとっても大きな存在になる」としている。

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