生態から学ぶ「クマ」防除 信大農学部で講義

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産直新聞社(駒ケ根市)などは今年度も「信州直売所学校」を開講し23日、南箕輪村の信州大学農学部で2回目の講義を開いた。この日は鳥獣害対策について約30人が学び、同大学山岳科学研究所(南箕輪村)所長の泉山茂之教授=動物生態学=がクマの「総合的防除」について解説。単に駆除するのではなく、生態を理解した上でいくつもの対策を組み合わせる必要性を示した。

同学校は農村の役割を見直し、農商工連携を推進しようと5年目。農産直売所や行政、企業、一般住民など関心を寄せる人たちが参加し、来年2月まで計10回講義を行う。

泉山教授は柵の設置や追い払い、発信機設置、生活ごみの徹底管理など複数の対策を列挙。クマが潜むやぶの刈り払いにより、出没しにくい環境をつくることも重要と指摘した。

「クマが私たちの身近にいることを認識することが大切」と語り、「どうして人里に近づくのかを知り、森林整備なども進めていく。行政や農家をはじめ地域みんなで団結して取り組まなければ」と呼び掛けた。

今年度の直売所学校は浅間リサーチエクステンションセンター(上田市)や信州大学と協力し、南箕輪村と上田市の2会場で開催している。

産直新聞社の毛賀澤明宏編集長は「先端の知識や経験を学び、地域活性の原動力になれば」と期待し、加工品、土作り、遊休農地対策、直売所の経営など多彩な内容で、全国から講師を招いて開く。次回は9月13日でグリーンツーリズムがテーマ。問い合わせは産直新聞社(電話0265・82・1260)へ。

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