水資源との共存は 諏訪湖のカワアイサ調査

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水産資源を守るため、諏訪湖で行われている魚食性鳥類の追い払い=2020年12月28日

県諏訪地域振興局は、諏訪湖の水産資源への影響が心配されている魚食性鳥類の冬鳥カワアイサの生態調査に1月以降に取り組む。実際に個体を捕獲してどのような種類の魚を食しているかを調べる。来年度まで調査を続け、野鳥と水資源との共存に向けた効果的な対策立案の参考にしていく。

カワアイサはカモ科の渡り鳥でユーラシア大陸や北アメリカで繁殖し、冬に南下して越冬する。毎年1月に全国で実施しているガンカモ類の生息調査では、2020年に国内で6594羽が確認されたうち、諏訪湖や周辺の河川で約1割に当たる651羽が見つかった。国内と諏訪湖の飛来数は19年もほぼ同様の割合だった。カワアイサが餌とするのはワカサギが中心とされるが、外来種のブルーギルとする声もあり、はっきりしていない。このため、実際に捕獲して胃の内容物などを調べる。

カワアイサの生態調査は昨年度も行い、日中の行動パターンや諏訪湖漁業協同組合、県などでつくる諏訪湖漁場活性化協議会が舟を使って個体を追い掛ける「追い払い」の効果などを調べた。昨年度の調査では追い払いで逃げた群れは別の場所に移り、15分以内に餌をとる行動を始めたことなどが報告された。同報告について同局林務課は「追い払い後のカワアイサはしばらくの間、入り江や河川に逃げていると思われたが、思った以上に早く採餌行動に入った」と語った。

捕獲調査は昨年度に続き、同局の裁量で執行できる地域振興推進費からの予算100万円などを活用して実施する。同課は「水産資源を守るための効果的な追い払い方法や別の方法の検討などに役立てていきたい。人とカワアイサの共存や保護と管理の観点を踏まえつつ、調査を進める」と話している。

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