静かな正月三が日 コロナ禍で上伊那も人出減

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マスクを着用して、整然と間隔を開けながら列をつくって参拝に向かう人たち=1日、駒ケ根市の光前寺

コロナ禍の中で迎えた2021年の上伊那地方の正月。各集客施設が感染対策を施す中、例年に比べて人出は少なく静かな新年となった。猛威を振るう新型コロナウイルス感染症は県内でも収束が見通せない中、三が日を終えて首都圏で再び緊急事態宣言が発令される様相が強まり、関係者の不安は続いている。

駒ケ根市駒ケ根高原の宿泊施設ではキャンセルが相次ぎ、例年の半分以下に落ち込んだ施設もあった。昨年11月以降は前年並みに回復した矢先で、駒ケ根観光協会は「正月以降も予約が入っていない。政府の方針に沿って対応するしかなく、今できることは感染対策を徹底してお客さまを迎えるだけ」と話す。

同高原の温泉施設「こまくさの湯」の三が日の利用客は1890人で、昨年に比べて半減した。「年末年始は帰省客の需要が多いが、コロナでそれがごそっと抜けた」と同施設。正月休み後は地元客が大半を占めるが、県内における感染拡大で利用控えの状況は続いており、気をもむ。

伊那市西箕輪のはびろ農業公園みはらしファーム「伊那みはらしいちご園」の来場者は8割減。従来の食べ放題から持ち帰りに切り替えてコロナ対策を図るが、同園は「宣言が再発令されれば、ますます客足が鈍るかも。今後どうなるのか」と表情は曇る。

同市の伊那スキーリゾートの入り込みは200人余り増加して例年並み。感染予防で導入した非対面式自動発券機は好評だが「これからが繁忙期で宣言の再発令は複雑。団体客のさらなる減少が予想されるが、営業体制の変更は検討していない」と説明する。

駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場では客足が2割ほど減少した。「天候に恵まれ雪質も上々。落ち込みはコロナの影響としかいえない」と担当者。例年中京圏からの客が5~6割を占めるが、今年は地元客が逆転しており、今後もこの状況が続くとみている。

中央アルプス駒ケ岳ロープウェイは降雪の影響で、297人の利用にとどまった。登山者も少なく、晴天に恵まれた昨年に比べて700人ほど減った。今後はニーズをとらえながら、地元利用の促進を図っていく考えだ。

同市の古刹(こさつ)光前寺の参拝者も例年の半分以下の2万人程度。昨年のピーク時は参拝までに30~40分ほど要したが、今年は様変わりして、間隔を取りながら整然と進む人の流れが見られた。

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