ディスコ新棟竣工 茅野工場

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茅野市豊平に完成した半導体製造装置メーカー「ディスコ」の長野事業所・茅野工場B棟(写真右側)

半導体製造装置メーカー「ディスコ」(本社・東京)は6日、茅野市豊平の長野事業所・茅野工場敷地内で建設を進めていた10階建ての新棟「B棟」が竣工したと発表した。既存棟を含む茅野工場全体の延べ床面積が現在の7.5倍に拡大し、同社は新たに600人程度を順次増員する計画。新棟は今年4月から一部の稼働を始める。

同社は、広島県の呉工場と桑畑工場で主力製品の大半を生産しているが、生産体制の強化と災害時の事業継続が課題だった。さらに、コロナ禍でデジタル化が急速に進み、次世代通信規格「5G」の端末や通信網、データセンターのサーバーなど半導体・電子部品の需要が世界的に拡大しており、新棟完成で需要増に対応する製品供給体制の強化も可能になった形だ。

B棟は免震構造で、鉄骨・鉄筋コンクリート造10階建て(延べ床面積約13万1858平方メートル)。約175億円を投じて建設した。稼働後は生産品目を順次増やし、広島・長野両事業所で同一製品を生産・出荷できる体制を構築する。茅野工場は同社売上高の3分の1規模(約600~700億円)の生産能力を持つ拠点にする。12月末の従業員数は327人で、増員に向けて茅野工場隣地に独身寮(122室)も建設中だ。

長野事業所・茅野工場の前身は1925年創業の原電気で、80年に信濃電気に商号変更。2006年にディスコが事業譲渡を受けてダイイチコンポーネンツを設立し、18年4月からディスコの拠点として営業を始めた。B棟建設工事は19年7月に着手した。

B棟建設をめぐっては、茅野市景観計画の高さ基準20メートルを上回る計画だったが、市は産業振興と景観への影響を総合的に判断し、建築物の高さ基準を緩和する特例を追加する景観計画の変更を行った。市は交通量の増加を見据え、周辺アクセス道路や交差点の改良も検討している。

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