黒毛和牛の一貫経営 武居さん親子丑年の抱負

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黒毛和牛の繁殖から肥育までを一貫経営で行う武居克英さん(左)と大人さん親子

今年のえとは「丑」。学校給食などの牛乳をはじめ、家族や仲間と楽しく味わう焼き肉から特別な記念日に奮発する高級ステーキまで、日々の食生活で大きな恩恵を受けている家畜でもある。茅野市宮川田沢の武居克英さん(62)、大人さん(31)親子は、諏訪地方で数少ない黒毛和牛の畜産農家。繁殖から肥育までの一貫経営で牛の一生と向き合い、肉の価値を高める努力を続けている。

肉牛の生産は、農協職員として畜産関係に携わってきた克英さんが20余年前、培った知識や技術を生かして独立開業。大人さんは、高校3年で進路を決める際、家業を選択。父の「一貫農家としてやっていくには総合的な知識や技術が必要」との助言で専門の大学に進み家畜人工授精師の資格も取得。一緒に働くようになり生産規模も拡大し現在はビニールハウス牛舎6棟で130頭を飼育する。

基本的には大人さんが繁殖、哺育、育成、肥育を、克英さんは育成、肥育管理を担当。朝夕の餌やりや牛の観察、掃除などをそれぞれ時間を決めて行う。母牛は10頭おり、タイミングを見て種付けし年間で35~45頭が誕生。子牛は母牛と1カ月過ごして牛舎を移し、手塩にかけて育成され、28~30カ月で出荷となる。

武居さん親子は県独自のおいしさ基準(オレイン酸含有率など)をクリアした「信州プレミアム牛肉」も産している。克英さんは「昨年は新型コロナで単価も下がり業界全体が打撃を受けた。今年は東京五輪が実現し和牛を世界の人に食べてもらえるよう願う」と、大人さんは「牛飼いは過酷なイメージだがやり方で休日も取れる普通の仕事。枝肉重量や脂肪交雑の値で1頭ずつ評価され値段が付くので成績を上げ収入を伸ばしたい」と、それぞれ丑年の抱負を話す。

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