2021年1月8日付

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新たな年が始まり気付けばすでに1週間が経過した。子どもの頃は楽しくてしかたがなかった正月も、最近は何もせずに「ボー」と過ごす寝正月になることが多い。さらに今年は新型コロナウイルス感染症で気軽に買い物にも行けない巣ごもりの年明けになった▼今年はサンフランシスコ平和条約締結から70年、世界初の有人宇宙飛行成功から60年、ソビエト連邦崩壊から30年、アメリカ同時多発テロから20年、東日本大震災から10年など、調べると世界的にさまざまな周年にあたる年だった▼ソ連崩壊の引き金になったベルリンの壁が崩れる様子、旅客機が突っ込んだ巨大なビルがゆっくりと崩れ落ちる瞬間、田んぼ道を逃げ惑う車が津波に飲み込まれる光景は一生涯脳裏から離れることはない。そして新型コロナがまん延した2020年も忘れられない年になることは間違いない▼考えてみれば明るいニュースや出来事よりも、なぜだか暗くつらい出来事の方が強く印象に残っているような気がしてならない。しかし当時の衝撃が今も同じ大きさで残っているわけではなく、薄らいでいるのも事実だ▼人には「忘れる」という能力が備わっているのだという。どんなにつらくとも時がたてばつらさは薄れ、楽しかった事もおぼろげな記憶へと変わっていく。だからこそ、心傷つき絶望したとしても人は時間をかけて立ち直り、再び前を向いて生きていけるのだろう。

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