駒ケ根市ウミガメプロジェクト 地元高校と協定

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進学や就職で都市部に出た若者を呼び戻し、起業や就職を支援する駒ケ根市の「ウミガメプロジェクト」で、市は今年度中に市内の赤穂、駒ケ根工業の両高校と協定を結び、来年度から具体的な取り組みを始動させる。地域課題について各分野の関係者と学習する機会を創出。大学卒業後などに地元で地域課題の解決に取り組む「コミュニティービジネス」の起業などを支援し、人材の地域還元につなげたい考えだ。

コミュニティービジネスは、環境や福祉、地域活性化など地域の課題に住民がビジネスとして継続的に取り組むことで、地域課題解決や雇用創出を図る事業。市は、大海での生活を経て産卵のために生まれた浜辺へ戻るウミガメの姿を、プロジェクト名に反映させた。

構想では、「総合的な探求の時間」などを活用し商工業や農業、教育、市民生活など地域が抱える課題や文化などについて、生徒と関係者、住民らが学習。卒業後に進んだ大学などで培った知識や経験を地元に持ち帰り、コミュニティービジネスの創業や地元企業への就職を支援する。

学校での学習のほか、中心市街地にあるこまがね市民活動支援センター・ぱとななどを拠点に、両校の生徒や講師らが交流、意見交換する機会をつくるほか、学習成果の発表の場も設ける。駒ケ根商工会議所や県看護大学、国際協力機構(JICA)や青年海外協力協会(JOCA)、民間企業など幅広く連携し、地域活性化の推進も目指す。

地元企業などと連携して新商品の開発や結婚式の企画などに取り組む赤穂高商業科の「やっちゃえ赤穂!プロジェクト」や、大学や企業などと協力して進める駒ケ根工業高のものづくり研究など、従来の取り組みを発展させ、さらに地域との関わりを深め、将来のUターンによる人材確保や地域活性化、魅力ある高校づくりに結び付けたい考えだ。

赤穂高の宮崎潤校長は「地域課題に取り組むことで、より実感を伴った地域への愛着や自己有用感の育成、学ぶ力につながってほしい」と期待。伊藤祐三市長は「地域課題に向き合うことはまちづくりの基本。地域を知り、外へ出て知見を得た若者が研さんを経て地元に戻り、地域社会で活躍する後押しをしたい」としている。

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