リニア関連県道工事 振動や騒音住民懸念

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JR東海と県は23日夜、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事の発生土運搬に使う県道松川インター大鹿線の改良工事説明会を中川文化センターで開いた。関係者約80人が出席。地元住民からは工事用車両通行による振動、騒音、大気汚染などを懸念する声が上がり、JRや県に対応を求めた。

県道改良は、同村渡場交差点から四徳地区までの区間で実施。狭い幅員を拡幅するほか、新たに西下トンネル(仮称・878メートル)と四徳渡トンネル(同・1201メートル)を掘り、交通の円滑化を図る。2トンネルは準備工事を経て来年1月に掘削を始め、2018年春に供用を開始する。

JRによると、トンネル掘削は24時間態勢で行い、土や岩盤を発破で掘り進む。発破作業は昼夜行い、基本的には西下トンネルが1日4回、四徳渡トンネルが1日4~6回を計画する。工事区間は一時的に片側交互通行になる期間がある。工事車両はトンネル発生土を置く半の沢橋付近と西下工区の作業場となるきりがくぼ橋間で最も交通量が多く、来年7月には最大で1日最大552台(往復)が通行する見通し。JR側は「準備が整い次第、工事に着手したい」と意向を伝えた。

一方、今でも通行車両の振動に悩む渡場交差点付近の住民からは、通行車両が増加するリニア本線南アルプストンネルの着工前に、同交差点付近の振動や渋滞緩和のための地盤強化と幅員拡張を求める声が上がった。地元の主婦は「子どもの交通事故が心配。通学時間帯は工事用車両の通行を控えて」と要望。JRは「全く通行しない訳にはいかないが、極力回避したい」と回答した。

発破の音や振動対策への質問もあり、JRは「音漏れはするが坑口の扉を閉めて対応する。振動は近隣住民の話を聞きながら低振動工法を用いたり、夜間の発破を控えることも検討する」と説明した。JR東海中央新幹線建設部の沢田尚夫担当部長は「地元の皆さんから意見を聞いてきめ細かく対応したい。問題等は随時、各工事事務所で受け付けるので相談してほしい」と述べた。

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