「丑年」の出来事紹介 神長官守矢史料館

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過去の丑年にあった出来事などを紹介している神長官守矢史料館の企画展

茅野市高部の神長官守矢史料館は、今年の干支(えと)にちなんだ企画展「丑(うし)年の古文書」を開いている。過去の同じ干支の年の出来事を、諏訪大社上社の神長官を務めた守矢家に残る「守矢文書」からひも解く内容で、今年で14回目。1397(応永4)年の諏訪湖の御神渡り(御渡り)結果を記した「御渡(みわたり)注進状写」をはじめ、室町時代から明治時代までの丑年に関わる史料15点を2月14日まで展示する。

応永4年の御渡注進状は注進状としては最古の史料。この年は11月24日、さらには同26日にも御神渡りが出現したと記される。太陽暦にすると12月21日、同23日となり、約600年前のこの地方の冬の厳しい寒さをうかがい知ることができる。

御渡注進状は毎年、諏訪市小和田の八剱神社が諏訪大社に奉納し、大社を通じて宮内庁に言上(ことあげ)、気象庁に報告されているが、担当学芸員によると、室町時代は上社大祝(おおほうり)から幕府奉行人へ報告されたとみられるという。

15点のうち5点は、戦国時代の1553(天文22)年の史料で、守矢氏に破格の「正三位」が与えられた経緯などが載る。明治時代の史料の一つは、77代当主の真幸が諏訪中学校(現諏訪清陵高校)時代につけていた日記。1月11日に御蔵開きをして甲冑(かっちゅう)を飾ったことや、中学校寄宿舎から物が盗まれて大騒ぎになったことなどが記される。

月曜休館(成人の日の11日は開館、翌12日休館)。午前9時~午後4時30分。入館料は大人100円など。例年は学芸員によるギャラリートークもあるが、今年は感染症対策で中止した。問い合わせは同館(電話0266・73・7567)へ。

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