真志野山守る思い新た 恒例の「お蔵開き」

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大絵図を見ながら歴史を学ぶ参加者

諏訪市湖南の北真志野、南真志野生産森林組合は10日、地域住民が共同で山林原野を利用する「入会」について、真志野山で起きた「山論(紛争)」に関する資料を蔵から出し、保存状態を確認する「お蔵開き」を北真志野公民館で行った。両組合から役員ら27人が参加。先人の努力に感謝し、山を守る思いを新たにした。

関係資料は江戸時代初期から明治時代にかけての100点余。湖南村誌管理委員の関雅一さんが紛争の歴史を解説した。

1704(宝永元)年の江戸幕府評定所裁定を記した大絵図「真志野山山論裁許状」は真志野山の一部への入会を禁じた伊那側を相手取り、真志野村が提出した訴状に対する幕府からの裁決状。縦3メートル、横2.6メートルあり、表面に地図が描かれ、境界に墨筋を引き、要所には奉行印が押されている。両組合が1年間、それぞれに保管してきた書類入りの箱を交換して来年のこの時期に行う「お蔵開き」まで大切に管理する。

北真志野生産森林組合の小笠原孝組合長は「山を守り続けた先人に感謝するとともに預かった山をしっかり管理して後世につなげていく必要がある」、南真志野生産森林組合の関仁組合長は「炭が貴重なエネルギー源だった頃、先人たちが私財を投げ打って守ってくれたのが真志野山。山は宝と奮闘した先人の思いをかみしめながら山の手入れを続けていきたい」とそれぞれ語った。

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