サイクリング見守りシステム 山林で実証実験

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山林を走るライダーの様子を確認する小林誠司特任教授(手前)と八ケ岳サイクリングの関係者

茅野市と公立諏訪東京理科大学は11日、産学公で取り組む「スワリカブランド」創造事業で研究を進めている「サイクリング用見守りシステム」の実証実験を同市湖東の山林などで行った。市内でレンタサイクルやガイドツアーなどを営む八ケ岳サイクリングが協力。自転車に取り付けたLPWA(ローパワーワイドエリア)発信機が位置情報を発信し、ウェブ上の地図で場所を確認できるシステムで、事故や不具合発生時の早期対応が期待される。

サイクリング用見守りシステムは、低消費電力で広範囲、遠距離通信が特長のLPWAを活用する「登山者見守りシステム」の技術を応用している。昨年は諏訪湖畔で、レンタサイクル利用者の位置を把握する実証実験を実施。今回は、自然の中を駆けるマウンテンバイクでの実用性を検証した。事業を主導する小林誠司特任教授によると、システムは位置情報のみを発信するため、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)機能と比べ、個人情報保護の面で有効だという。

マウンテンバイクのハンドルにLPWA発信機を取り付けて走る参加者=茅野市湖東の山林

実証実験には地元のライダーら10人が協力。発信機はピンを引くことで起動する従来の装置に加え、振動を検知して発信する新型装置の2種類を10台ずつ用意。参加者はそれぞれ1台ずつ所持、装備し、ガイドの案内で舗装されていない山林を走って発信機の強度などを確かめた。小林特任教授らはその様子を地図上でリアルタイムで確認し、3分ごとに発信される位置情報の間隔を見て参加者の状況を把握した。

山林を走った宮下悠哉さん(29)は「アクシデントの際に場所を把握してもらえるので安心だと感じた」、八ケ岳サイクリングの関係者は「ツアーなどでの事故防止への備えとして有効ではないか」と期待。小林特任教授は「寒さが心配だったが、問題なく動いたのでよかった。事業化を目指し研究を進めたい」と話していた。

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