伊那産素材使用のチョコ銀賞 次は世界大会へ

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「インターナショナル・チョコレート・アワード」のアジア・パシフィック大会で出品作が銀賞に輝いた清水慎一社長と出品作=伊那市

チョコレートの出来栄えを競うコンテスト「インターナショナル・チョコレート・アワード」のアジア・パシフィック大会で、菓子店「菓匠Shimizu」を経営する清水慎一社長(45)=伊那市上牧=が出品した「柚子胡椒」入りの板チョコが銀賞に輝いた。初出品で初入賞。受賞作は地区大会から世界大会へと進んだ。清水さんは「自分の感性が認められてうれしい」と喜び、すでに次回の出品に向けて試作に入った。

受賞したのは、タイ産のカカオ豆とグラニュー糖、伊那市産のトウガラシで作った柚子胡椒を配合した作品。完成までに100回近くの試作を繰り返し、「苦味と甘味の後に時間差で辛味とユズの風味が口に広がる味わい」に仕立てた。「伊那と世界の素材を融合させたかった」という。

同店では3年前から「ビーントゥバー」と呼ばれる原料のカカオ豆から加工を始めるチョコ作りに着手。清水さんが実際に南米やアジアのカカオ産地に出向いて生産現場を視察した上で各国からカカオ豆を取り寄せ、試作後の昨年から本格的に6種類の味のチョコレートを販売し始めた。

ビーントゥバー製法では、混ぜ合わせる素材の配合加減により、凝固しなかったり、表面の光沢が失われたりすることもあり、「受賞作の開発には苦労した」。チョコレートを作る人の世界では現在、チョコにスパイスを組み合わせた商品開発が盛ん。「柚子胡椒は世界に誇れる日本の素材になりそう」と話す。

清水さんは、カカオ豆の農園を見るうちに生産者の貧しい暮らしぶりを知り、売上金の一部を農場へ還元する取り組みをしている。今回の受賞作は、50グラム1枚1380円(税込み)、30グラム1枚750円(同)で販売している。「チョコの購入が支援につながっていることを知っていただけたら」と話した。問い合わせは同店(電話0265・72・2915)へ。

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