岡谷の塚間川 今井西調節池が完成

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塚間川沿いに完成した今井西調節池。集中豪雨で河川流量が増した際に一部の水を引き込み、下流側への流量を抑える

塚間川沿いに完成した今井西調節池。集中豪雨で河川流量が増した際に一部の水を引き込み、下流側への流量を抑える

岡谷市街地を流れる塚間川の治水対策で、県諏訪建設事務所が造成工事を進めていた今井西調節池(神明町)が完成した。集中豪雨で河川流量が増した際、一部の水を引き込んで一時貯留し、下流への流量を抑える働きをする。容量は流域に整備済みだったり計画したりしている調節池で最大の1万9000トン。25メートルプール50~60杯分に相当するという。

長野道・岡谷インターチェンジ近くの塚間川沿いにある今井西広場に整備した。5メートル近く掘り下げてブロック壁や洪水吐、遮水シートを施し、上流寄りに引き込み口、下流寄りに放流口を設置。再び川に戻す放流口は断面積が小さく、引き込んだ水がたまっていく仕組みだ。

整備課によると、豪雨で河川流量が毎秒6トンに達したと仮定すると、最大で同3・5トンの水が調節池に向かい、下流側への流量を同2・5トンに減らす効果が見込まれる。岡谷市内で非常に激しい雨を観測した今月1日も、供用開始前だったが、1・3メートルの高さまで水がたまったという。

事業費は約5億円で半分を国費で賄った。27日には地元関係者を対象にした見学会を開く予定でいる。

諏訪湖に注ぐ塚間川は市役所から上流の幅が狭く、たびたび水があふれている。諏訪湖祭湖上花火大会を中止に追い込んだ2013年8月15日の集中豪雨では、塚間川・大川の沿線で44棟が床上、床下浸水した。住宅や工場の密集地で大規模な河川改修が困難な中、県はこれまでに、調節池や校庭貯留などの対策も進めてきた。

昨年2月には岡谷市が申請した塚間川流域の総合的な集中豪雨災害対策が、国の「100ミリ/h安心プラン」に登録された。同課は、市役所から上流670メートル区間の河道改修に向けても検討を進めているとし、「市や地域とともにプランに基づく対策を進め、治水安全度を高めたい」としている。

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