原村「まてのくら」 菱ぶき屋根に改修

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こて絵で外壁が装飾された「まてのくら」

原村教育委員会が昨秋から進めてきた原村郷土館に隣接する土蔵「まてのくら」の屋根のふき替え工事が完了した。トタン屋根を撤去し、ガルバリウム鋼板の菱ぶきでリニューアル。村文化財係は「昔の建築に合う菱ぶきを採用した。郷土館は閉まっていますが、外観は見学自由なので新しくなった『まてのくら』をぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。

まてのくらは、村役場の旧書庫で、1975年ごろ、郷土館の敷地内に移築された。富士見町と原村、山梨県北杜市でつくる「八ケ岳定住自立圏」の交付金事業で、2016年度から土蔵の改修を順次進めてきた。しっくいを盛り上げて立体的な装飾を施すしっくい芸術「こて絵」を新たに作成し、17年度には「なまこ壁」や内部の改修が完了。土蔵の名称「まて」には「きちょうめんな」の意味がある。夏季にはこて絵の展示施設として公開している。

今回は改修の最終段階で、昨年10月初旬から工事を開始し、12月上旬に完了した。宮坂建設(原村)が請け負った。事業費は約430万円。

屋根のふき替えは移築から50年がたち初めて。トタンを撤去し、その下にあった野地板も交換。正面のひさしも改修し、梁には見栄えのいい「丸太梁」を採用した。柱も太くし、基礎の石には鉄平石を貼った。

文化財係によると、屋根の菱ぶきは現在では貴重な技術。昔は諏訪地方で産出する鉄平石で屋根をふく技術もあったという。「菱ぶき屋根に注目してほしい」と見どころを話している。

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