鹿肉を身近な食材に テンホウが全店で提供

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テンホウ全店で提供している鹿肉を使った竜田揚げ(左)とギョーザ

県内でラーメンチェーンを展開するテンホウ・フーズ(諏訪市中洲、大石壮太郎社長)と県は、鹿肉を身近な食材として根付かせようと、国の補助事業を活用して鹿肉料理を開発し、PRに努めている。メニューは竜田揚げとギョーザ。柔らかい肉質で、独特の臭みも感じない仕上がり。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で客足が伸び悩む中だが、人気はまずまずのようだ。

肉は美ケ原高原産の赤身。脂肪がほとんどなく高タンパク低カロリーで鉄分が豊富。大石社長はあえて「ジビエ」をうたわずに展開している。「鹿肉は適切に下処理すれば柔らかくておいしい肉。カロリー控えめでミネラルや栄養価が高い特徴があり、肉としての良さを伝えたい」と思いを語る。

提供メニューのうち、竜田揚げは揚げ物としてはすっきりとした味わいが特徴。単品と定食がある。販売価格は単品680円、定食890円。ギョーザは6個入りで480円。県内の全32店舗で提供している。

諏訪大社には「慈悲と殺生は両立する」という諏訪の神の説があり、「殺生は罪悪」として狩猟を忌み嫌う時代には、狩猟の免罪符として「鹿食免」を発行していた歴史がある。テンホウ・フーズでは、諏訪大社や諏訪信仰も発信しながら鹿肉料理の浸透を図っている。

農林水産省は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うインバウンド(訪日外国人による観光)需要の減少で経営基盤が悪化しつつある農林漁業者を守るため、農産物や水産物などの消費拡大を図る取り組みを支援する制度を設けた。県との共同のキャンペーンは24日までだが、大石社長は「人 気があるようならメニューとして継続していきたい」と話している。

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