企業10社の歩みや製品紹介 岡谷蚕糸博物館

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蚕糸業から続く諏訪地方のものづくりの歴史を紹介している企画展

岡谷市の岡谷蚕糸博物館で21日、企画展「諏訪のものづくり―蚕糸業から精密業へ―」が始まった。昭和恐慌や第2次世界大戦を経て、蚕糸業から精密業に移行した諏訪地方の産業の歴史をたどる企画展。諏訪地方の企業10社の歩みや製品を紹介し、製糸の時代から継承されたものづくりの精神を伝えている。

同館によると、製糸業が発展した岡谷をはじめ諏訪地方は、製糸工場の土地や建物、優れた経営者や技術者、工女といった人材、製糸業関連産業の集積があった。それにより、昭和恐慌で製糸業が不況に陥ると諏訪の人たちは新たな産業を模索して転換を図り、戦時中は遊休施設となっていた工場に多くの軍需工場が疎開。戦後、高度経済成長を迎えた頃から精密機械工業の地として花開いたという。

企画展では、製糸に関連する工業から発展した新増澤工業、ハラダ、マルヤス機械、キッツ、誘致により岡谷市に新工場を建設したTPR、疎開してきて戦後も残ったオリンパス、山本計器製造、「東洋のスイス」を目指して諏訪人が創業したセイコーエプソン、日本電産サンキョー、ヤシカの計10社を紹介。各企業の歩みを年表とともに解説し、各企業から借用した製品など106点を展示している。6条繰り諏訪式繰糸機の図面、卓上型水晶時計、二眼レフカメラ、圧力計、バルブなどが並んでいる。

「製糸業の発展は、生糸で外貨を獲得して日本を潤した直接的な貢献だけではない。諏訪の地に、ものづくりのシステムや人材が継承されている」と同館。来館を呼び掛け、「各企業で生産に携わった人たちの話も聞かせてほしい」と求めている。

展示は4月18日まで。開館時間は午前9時~午後5時。水曜休館。申し込み、問い合わせは同館(電話0266・23・3489)へ。

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