2016年08月27日付

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「東京で会いましょう」のメッセージとともに、リオ五輪が閉幕した。日本は金12、銀8、銅21の計41個のメダルを獲得し、世界6番目、史上最多の成果を挙げて次回の地元開催へ弾みをつけた▼一方で気になったのが、リオ・パラリンピックの運営予算が不足しているというニュース。スポンサー収入やチケット売り上げが伸び悩み、会場の閉鎖や変更を迫られる異例の事態になっているという。華やかな五輪との格差が浮き彫りになった格好だ▼パラリンピックは世界最高峰の障害者スポーツ大会。1948年に英国の病院で開かれたストーク・マンデビル競技大会が起源とされる。英国軍を退役した車いす患者16人によるアーチェリー大会だった。大会は回数を重ねるとともに競技の数、質ともに高まり、長野大会でも選手の高い技術や戦う姿勢が多くの感動を与えてくれた▼リオ五輪に続き、今回のパラリンピックでも難民選手団が結成されるという。リオ五輪ではアフリカや中東出身の10人が個々に抱える事情を胸に、力を尽くす姿を披露した。パラリンピックでも日本選手とともに、戦争や紛争などで国を離れることを余儀なくされた選手たちの活躍にも注目したい▼障害者の社会参加や人権活動のシンボルに成長したパラリンピックの意義は大きい。大会の精神が再認識され、東京大会につながる成功を期待して、9月7日の開幕を待ちたい。

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