茅野の神長官守矢邸跡 市文化財指定諮問へ

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茅野市教育委員会が市文化財指定について諮問する神長官守矢家の邸宅跡一帯

茅野市教育委員会は26日、諏訪上社の神事をつかさどる五官の一つ神長職(神長官)を務めた守矢家の邸宅跡(同市宮川高部)を「神長官守矢邸跡」として市文化財(史跡)指定することについて市文化財審議委員会に諮問すると明らかにした。市教委文化財課は「諏訪上社の歴史と諏訪信仰の根源を探る上で重要な場所」としている。

同課によると、神長官守矢家は古代から明治時代初期まで五官筆頭の神長職を務めてきた。現在の所有者で78代当主の守矢早苗さん=東京都=から昨年12月、文化財指定に関する申請書や同意書が提出された。

諮問範囲は邸宅跡の一部で市神長官守矢史料館東南側の3600平方メートル余。敷地は神長官邸遺跡に登録され、史料館建設に伴う1990年の発掘調査で鎌倉時代には邸宅が存在したと考えられている。1929(昭和4)年に改築された現在の守矢邸は、1792(寛政4)年の部材を用いて式台玄関や使者の間、大広間、勅使の間が再現され、江戸時代の建築空間と守矢家の住まいの様子を現代に伝えている。

諮問範囲にはいずれも昭和50年代に市文化財指定された神長官邸のみさく神境内社叢(天然記念物)、神長守矢家祈祈祷殿(有形文化財)もある。隣接する神長官裏古墳はすでに市史跡に指定されている。

市教委は28日に諮問し、3月中旬に答申を受ける予定。定例教育委員会での審議を経て今年度内には指定の可否が決まる見通しだ。指定されると、市史跡は19件目となる。

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