2021年1月28日付

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冬の斜光を浴びる教室は、予想以上の熱気に包まれた。箕輪町箕輪南小学校で、6年生が夢をかなえる場面を記事にする「夢新聞」作りに励んだ。真剣に未来を思い描き、仲間と支え合う児童たちは輝いていた▼夢新聞は辰野町の一般社団法人ドリームペーパーコミュニケーションズが開発。子どもらが将来イメージを記事にまとめることで、目標を持った生活につなげる狙いがある。長野日報社も共催し、学校や団体へ認定講師を派遣して普及を図っている▼児童たちはスポーツ選手に医師にとなりたい自分を考え、制限時間内の完成を目指して鉛筆を走らせた。作業を終えると、はかどらない仲間に歩み寄って一緒に見出しを練るなどして助ける。自然に生まれる光景の中でプログラムの真意が見えた。熱気はやがて、友情が織りなす温かな空気へと昇華したのである▼インターネットに集まる情報を、疑いなく目で追うばかりの日常。SNSで名乗りもせず他者批判を繰り返す世界。このままでいいのだろうか。自らの言葉で夢をつむぎ、仲間に手を差し伸べた児童たちの姿は、人間味を失いつつある社会の中で希望の光を探すヒントになるはずだ▼夢新聞作りにはルールがある。「人の夢を笑わない」。臆さずに夢を語り合い可能性を追い求めれば、少なからず実現へと近づく。中年も盛りを過ぎた自分にだって夢がある。もっと前向きに考えてみよう。

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