御神渡り題材鉄道ジオラマ 向山さん制作

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御神渡りを題材にした鉄道模型のジオラマと向山さん

鉄道模型を使ったジオラマ作りが趣味の向山尚樹さん(45)=諏訪市中洲=が、結氷した諏訪湖に出現する「御神渡り(御渡り)」を題材にした作品を制作した。地球温暖化の影響で近年は出現自体がまれとなりつつある御神渡り。「冬の諏訪湖の景色として将来にわたって残るように」と願いを込めた作品は、鉄道模型雑誌の出版社が主催する全国コンテストでも高い評価を得た。30日から下諏訪町立諏訪湖博物館で展示する。

向山さんが題材にしたのは2018年の御神渡りで出現を認める神事「拝観式」の様子。御神渡りの判定をつかさどる八剱神社(同市小和田)の関係者が同町高木沖の氷上で神事に臨む姿を表した。湖岸には見物客や報道陣の姿があり、同博物館や住宅、アパートなどの建物は本物そっくり。線路は緩やかなカーブを描き、列車が走る。湖面の道路は観光バスや乗用車で混雑気味、国道側は比較的空いた道を路線バスが走行。結氷しても割れて落ちる危険性があるため、湖畔に毎年立てられる注意喚起の赤旗も置いた。

ジオラマの大きさは幅約90センチ、奥行き約55センチ、高さ約20センチで実際の約150分1サイズ。湖面の氷は書類用クリアファイルの表紙部分を活用した。氷の山脈のような筋は半透明のクリアファイルの表紙をハサミで細かく乱切りにし、帯状に貼り付けた。

向山さんは小学6年生の時に紙でできた家の模型と鉄道模型を組み合わせた作品を作ったのがきっかけで電車が走るジオラマ作りが趣味となった。このころ、御神渡りは毎年のように出現していたため「当たり前すぎて特段の関心はなかった」と振り返る向山さん。地球温暖化の影響で近年は見られることが珍しい御神渡りだが、今季は3季ぶりに一時、全面結氷し、例年以上に氷の様子が気になる毎日。「模型を通じて、御神渡りが見られなくなりつつあることや、冬の諏訪でいつまでも御神渡りが見られるような環境が守られ、気候変動を食い止めることに一人ひとりが意識を持つきっかけになれば」と話していた。

諏訪湖博物館によると、展示は1階ロビーで行い、2月28日まで。拝観式の写真なども飾る。

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