委託醸造の初ワイン完成 原村の住民有志

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自分たちで育てたブドウで造ったワインを、五味村長(右から2人目)に手渡した野口さん夫妻(左側)と松井さん夫妻

5年ほど前から原村払沢の土地を借りてワイン用ブドウの栽培を続けてきた村内の住民有志は今季の収穫で初めて、委託醸造で自分たちのワインを完成させた。有志は「ワインボトルにするまでは続けようとやってきた。香りがよく、おいしくできた」と喜びをかみしめている。

有志は”趣味の会”として「原ぶどう会」を立ち上げ、約5年前から活動を開始。会員は 昨年までに二十数人となった。山梨県のブドウ農家に指導を依頼。20アールほどの土地にブドウ棚を整備し、春先の剪定や年5回ほどの草刈り、病害虫の管理などを行いながら大切に苗木を育成してきた。ブドウの品種は「コンコード」を採用。今季初めて実の本格的な収穫にこぎ着けた。

昨年10月上旬に実を収穫し、約450キロを伊那市の醸造所に持ち込んだ。昨年末、ボトル約384本が完成。赤ワインの原酒と辛口の2種類で、無農薬と無添加にもこだわった。

ワイン完成を機に1月上旬に趣味の会をいったん解散。代わりに、焼酎販売の「原ショウ会」(同村)に入会し、同会のワイン部会として来季からはワイン販売も始める計画だ。

20日には村役場を訪問し、これまでの活動を五味武雄村長に報告。「味の感想を聞きたい」と、完成したワイン2本を村に進呈した。部会長の野口正夫さん(69)=上里=は「来年以降は販売して採算ベースに乗せたい。いいブドウを作りたい」と意欲。妻のけい子さん(69)も「みんなで作業するのが楽しかった」と活動を振り返った。

ぶどう会の会長を務めてきた松井茂さん(74)=南原=と妻のはる子さん(72)も「原でもワインができると証明し、若い人の選択肢を広げたかった。今後も栽培を継続したい」と、村内でのブドウ栽培の広がりにも期待した。

昨年12月、国の「ワイン特区」に認定され、村産ワインの特産品化を目指している原村。五味村長は若い世代への刺激にもなると、有志の取り組みに期待。プレゼントされたワインの試飲も楽しみにしていた。

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