気持ち幸福「断食ツアー」 諏訪

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田町さんが作るミキの様子に関心を寄せるツアー参加者

自然料理家の田町まさよさん(50)=山梨県北杜市=が、諏訪湖や御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)などを会場にしたファスティング(断食)ツアーを1月31日までの2泊3日の日程で行った。ツアー中は、鹿児島県奄美地方で神事、祭事に用いられる「ミキ」以外はほとんど口にしないプログラム。参加者はミキ作りに励んだり、神社関係者による御神渡りの観察の様子を見学したり、ヨガを楽しんだりした。

ファスティングは、食事を取らないことで胃腸を中心に内臓を休ませ、ダイエットにもつながるとして注目を浴びている。ツアー期間中に食すのはミキのほかに梅干しや具の無いみそ汁のみで、酒や料理を味わう会食の機会がないため、感染症のリスクも抑えられるという。

30日には八剱神社の神前でお参りをした後、ミキ作りに挑戦した。ツアー参加者は田町さんが発信するミキの素晴らしさを熟知しており、ただ作るだけでなく、知人や友人、地元のコミュニティーの中でミキ作りの際に伝えるべきポイントも学んでいた。

30、31日朝は夜明け前の冷気漂う中、宿泊先のRAKO華乃井ホテル(同市高島)から神社関係者が御神渡りの観察を行う諏訪市豊田の舟渡川河口近くまで約2キロの道のりを歩いて訪れた。宮坂清宮司や総代、メディア関係者とも顔なじみになり、御神渡り出現への思いに耳を傾けたり、朝日のぬくもりを感じたりしていた。

北海道から参加した高木歩さん(48)は「胃が空っぽだと、より一層、自然の声がよく聞こえる気がする。幸福な気持ちにさせてくれる自然と米とミキの力にすごさを感じた」と振り返った。田町さんは「御神渡りの観察から、身近なところに神様がいることを感じてもらえたらうれしい」と話していた。

【ミキ】

コメとサツマイモで作る鹿児島県奄美地方の伝統発酵飲料。神事、祭事に用いられる神酒(みき)の原点ともいわれる。もともとはノロと呼ばれる女性司祭が神にささげるため、コメをかんで唾液で発酵させて作った口噛(か)み酒。沖縄県にも伝わる。味は甘酒に似ているが、乳酸菌が豊富なため、爽やかな酸味も感じられる。腸内環境の改善につながるとされる。

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