2021年2月3日付

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「眉間にしわが寄ってるよ」と家族に指摘された。先週から続く右肩の痛みが表情を通じて伝わったようだ。寝返りを打つにも、服を着るにも走る激痛。表情を気にしている余裕はない▼五十肩(肩関節周囲炎)。50歳前後に起きる肩の痛みとして、古くは江戸時代に発行された俗語辞典でも紹介されているそうだ。今も昔も加齢に伴う病気との見方が一般的。「老化」の2文字を簡単に受け入れたくない気持ちもあり、何となくコロナのせいにしてやり過ごそうとしている▼「お父さん機嫌が悪いから怒らせないようにしなさい」。子どもを諭す妻の言葉にはっとさせられた。痛みをこらえていただけのつもりだったが、周囲には不機嫌そうに映ったのだろう。もしかしたら無意識につらく当たっていたのかもしれない▼心に余裕がなくなると、人は本性をさらけ出すといわれる。ここ数日、舌打ちやため息の回数が増えていたのは確か。痛みの原因は分からないが、少なくとも他人や社会のせいではなく、周囲にいら立ちや怒りの感情をぶつけても意味はない。人としての未熟さを感じる▼コロナ禍で世の中には「怒り」が蔓延している。感染者や医療従事者、飲食店などへの誹謗中傷もその表れ。多くは怒っても仕方がないような内容なのだが、負の感情を制御できなくなっているようだ。一歩引いて冷静に考える。そんな心の余裕を持ちたい。

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