「十二書き」「焼頭」 諏訪市博物館に展示

LINEで送る
Pocket

線を引いた2本のまきを飾る「十二書き」と、その上にはイワシの頭をカヤに刺す「焼頭」にならって書いた絵

節分の日の2日、炭で線を書いたまき2本が諏訪市博物館の玄関にお目見えした。諏訪地方に伝わる「十二書き」と呼ばれる節分の風習。まきの上にはイワシの 頭をカヤに刺した絵が貼られており、同じく節分の風習で「焼頭」という。いずれも今ではほとんど見られなくなっていて、しばらくの間展示するという。

十二書きは鬼の目とも言い、まきを一尺二寸ほどに切って縦に二つに割る。火を消した後に残る「消し炭」で、旧暦でうるう年は12本、平年は13本の線をそれぞれ書き、節分の夜に玄関や土蔵の入り口などに飾る。すると、家に入ろうとした鬼が「(旧暦だと)うるう年は13カ月なのにおかしい」と何度も数えているうちに夜が明け、中に入ってこないとされる。「焼頭」は同館のように絵を書いて貼った家もあったが、基本的には実際にイワシの頭をカヤなどの串に刺して唱え事をしながら火であぶる。戸口の両側の柱の割れ目や板のすき間などに差し込んだという。

2日は同館で友の会会員ら8人が節分の風習を学んだ。このうち約10年前に東京から移住してきた三好祐司さん(42)=茅野市北山=は、近所の高齢者に聞きながら今年初めて十二書きと焼頭に挑戦したという。「今は生活様式が変わって(風習は)無くなりつつあるが、誰か一人でもやって、興味を持ってもらえたら消滅しないかな」と話していた。

おすすめ情報

PAGE TOP