2016年08月28日付

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オリンピックと聞くと、いつも思い出すことがある。だいぶ昔のことで詳細は忘れてしまったが、確か、長野冬季五輪の前年1997年に開かれたショートトラックの大会。場所は五輪スケート会場の一つとして長野市に新設されたホワイトリングだ▼トップ選手が集まる競技会で、本番の五輪のテストイベントを兼ねた大会であった。だから競技後の記者会見では、選手たちに運営への感想を求める質問が出て、ある選手が口を開いた。「会場の一角に喫煙スペースがあるのはなぜか」と▼観客用に設けた喫煙所は選手がレースに向けたウオームアップで走るエリアのそば。スポーツが基本とする健康への影響も考えられ、疑問である。そんな趣旨だったと思う。公共の体育館にはどこにも喫煙所があり、分煙が徹底していなかった時代だった▼本番で喫煙所がどういう扱いになったのかは、残念ながら記憶にない。ただ確かなのは、その後、地域の公共体育館から喫煙スペースが姿を消した。今では敷地内禁煙の施設も珍しくない。五輪開催が環境改善の一つの契機になったと考えたい▼五輪はアスリートが競い合う場であるとともに、開催国にとっては国内のスポーツ環境全般について見直す機会と言っていいだろう。リオが閉幕し、4年後には東京に聖火がやって来る。現状は開催にふさわしいのか。地域の問題を含めてみんなで考えるきっかけにと思う。

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