岡谷蚕糸博物館シンボル 枝垂れ桑を増やそう

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接ぎ木で苗を作る取り組みが始まった岡谷蚕糸博物館の枝垂れ桑

岡谷市の岡谷蚕糸博物館と同館に併設する宮坂製糸所は、同館のマルベリー広場にある枝垂れ桑を市内に広めようと、接ぎ木で増やす取り組みを始めた。樹高約2.5メートルで枝が地面までしだれた形が美しく、同館のシンボルとなっている枝垂れ桑。4日は同館職員が剪定(せんてい)作業を行い、切った枝を使って苗業者で接ぎ木して苗を生産してもらう。

枝垂れ桑は観賞用の品種。同館の木は、同地に農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所製糸技術研究チームがあった1995年頃に植えられた1本。同館リニューアルオープン時にも残され、樹齢は40年ほどという。

同館は「一家に1本桑の木運動」として毎年、蚕糸懇話会の援助で桑の苗を配布している。この運動の一環で、枝垂れ桑も多くの人に植えてもらおうと初めて企画。これまでも「分けてほしい」という来館者の声があったという。

この日剪定した枝のうち約50本を茨城県の苗業者に送り、桑の台木に接ぎ木してもらう。今年夏ごろには葉が出て、年内には枝垂れ桑の苗ができる見込み。接ぎ木作業に経費が掛かるため苗は有料で、宮坂製糸所で販売する。

同製糸所では今回、同館の枝垂れ桑のほか、同市加茂町の吉田館にある観賞用品種の雲竜桑も接ぎ木苗を育ててもらう計画。今後、甘い実のなる桑の苗とともに販売し、園芸品種の桑も市内に広めたい考え。

同製糸所の高橋耕一社長は「桑には観賞用や実を味わって楽しめる種類もあることを知ってもらい、普及させたい」と話し、同館の高林千幸館長は「枝垂れ桑の”分身”が岡谷中に広まれば」と期待していた。

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