写真で文学表現 津野さん企画展 伊那市長谷

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長谷アルプスフォトギャラリーで開催中の津野さんの写真展

伊那市長谷の長谷アルプスフォトギャラリーで、山岳写真家津野祐次さん(75)の企画展「写真による日本文学の軌跡」が開かれている。詩や俳句などの日本文学作品の世界を写真で表現。作家ゆかりの地や歌に登場する花、情景をさまざまな時間帯やカメラ技法で撮った写真が並び、写真の中に歌そのものも掲載している。

写真は大型モニターに映す分と合わせ、約100枚を飾る。変わらない日常に幸せを感じる心を歌った与謝蕪村の句は、一日の始まりを表す日の 出の写真を使用。病を患った尾崎放哉が孤独を訴えた句「咳をしても一人」には、水たまり近くにぽつんと落ちているツバキの花の写真を採用し、水たまりに映る明かりが、妻との再会を期待する放哉の淡い心も演出している。

「写真は景色の一部を抽出し、さらに引き算をすることで自らの目指す世界観を表すもの」とし、限られた文字数で表現する俳句は写真と通じるものがあると考える津野さん。文学作品に写真を添える津野さんの作品作りには、鑑賞者が詩や歌を読み解き、理解を深める入り口になれば―との意図を込めている。

3月28日まで。大学生以上100円、高校生以下無料。会期中の開館は土日祝日の午前10時~午後4時。

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