地域防災担う人材 伊那市の養成講座修了

LINEで送る
Pocket

これまでの学習を振り替えるワークショップで意見を交換する受講者

伊那市は7日、「地域防災コーディネーター養成講座」第1期生の修了式を市役所で開いた。地域の防災力向上に向け、最新の知見や専門的知識を学んでもらい、地域レベルで活躍する人材を育成しようと昨年2月に開講し、30人が受講。今後は各地区の自主防災組織と連携し、習得した知識を地域の防災活動に生かしてもらう考えだ。

市危機管理課によると、市内には184の自主防災組織があるが、役員が1年交代だったり、充て職だったりするケースが多く、自主防災組織の活性化が課題となっていた。このため、「地域防災コーディネーター」として地域の中で継続的に活動できる人材の育成を目指し、初の養成講座を開催した。

初年度は初級コースとして全3回・6こまを開講。当初は昨年度中に修了する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて中断し、今年度にずれ込んだ。

この日は修了式に先立って最終回の講座が開かれ、これまでの学習を振り返るワークショップを実施。6グループに分かれ、講座を通じて分かった「プラスの気付き」と「マイナスの気付き」をテーマに意見を交換した。

特に「マイナスの気付き」は課題とも呼べるもので「住民の防災意識の低さ」「人任せ」「地域のつながりの希薄化」「個人情報の壁」などさまざまな意見が出た。各グループではこうした課題を踏まえ「総論賛成ではなく、地域でどう具体的な取り組みに結び付けていくか」「できることからやって、仲間を増やしていきたい」など前向きな声が上がっていた。

最後に、市危機管理課の山口俊樹課長が受講者の代表に修了証書を手渡し「知識を生かして地域の中で活躍してほしい」と期待を寄せた。市は来年度以降も講座を開催。当面は初級コースとし、その後、中級、上級へレベルアップさせていく考えだ。

おすすめ情報

PAGE TOP