諏訪日赤公開がん講演会 金子さん体験談

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諏訪赤十字病院(諏訪市)は27日、「自分らしく生きるとは」をテーマにした「第10回市民公開がん講演会」を諏訪市文化センターで開いた。誰もが迎える死に関する情報提供や心の支援に取り組むライフ・ターミナル・ネットワーク(東京)代表の金子稚子さんが「死ぬことと、生きることは同じ」と題して講演。亡き夫の闘病生活に寄り添った体験を通し、自分の生き方を自分で決めることの大切さを語った。

流通ジャーナリストだった夫の哲雄さんは、肺がんの一種で2012年10月、40代で亡くなった。一度、危篤に陥った8月下旬からの約40日間、金子さんは哲雄さんと死に対して深い話をするようになったという。

「死を宣告された方は、先をイメージできない。人生の最終段階では、人生において最大にして最難関のことに取り組まなければならない」と指摘。「積み重ねてきた知識や知恵では解決できない難問。死というこの全く未知の体験に、どう対応するかで生き方が出る」とし、例えば死について猛烈に勉強したり、体験を書き記して伝えようとしたりすることを挙げ、「その全てが尊い生き方だと思う」と話した。

その上で、自分の生き方(逝き方)を自分で決める「アクティブエンディング」を提唱。「どんな状態にあっても、死ぬまでの時間をどうしたいのかだと思う」と強調した。

講演のほか、パネルディスカッションも行われた。金子さんをはじめ、宮坂医院(同市)の宮坂圭一医師ら医師、看護師、医療ソーシャルワーカーの合わせて5人が語り合った。約400人が来場し、熱心に耳を傾けた。

講演会は、同病院が厚生労働省から指定されている「地域がん診療連携拠点病院」としての取り組みの一つ。がんに関する情報提供の一環として毎年開いている。

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