諏訪バイパスへの要望書提出 諏訪五蔵

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国道20号諏訪バイパスについて、金子諏訪市長(左)に対し、日本酒造りに欠かせない水への懸念を伝える宮坂醸造の宮坂社長(左から2人目)

諏訪市内の酒造5社でつくる「諏訪五蔵」は10日、国土交通省長野国道事務所が事業化を目指す国道20号諏訪バイパスに対する要望書を諏訪市に提出した。宮坂醸造社長の宮坂直孝さん(64)が代表し、金子ゆかり市長に要望書を手渡した。良質な日本酒造りの生命線ともいえる仕込み水への影響を懸念し、詳細な科学的調査の実施と十分な説明を事業者である国や県側に求めるよう要望した。

諏訪五蔵の仕込み水は霧ケ峰が水源で、標高1000メートル周辺から流れ下る伏流水が酒蔵の井戸に注がれるとされている。諏訪バイパスの建設計画では、諏訪市四賀から諏訪湖東側の山沿いを通って下諏訪町東町に至る4車線、延長10.3キロの約8割がトンネルになる。宮坂さんはトンネル工事で発生する可能性がある出水事故について言及し、「貴重な仕込み水の水量、水質に影響が出るのでは」と懸念を伝えた。

宮坂さんはまた、これまでに行われた都市計画変更に向けた説明会では「環境に関する説明がほとんどされてない」と指摘し、今後行われる環境影響評価の説明会では「水への懸念が払拭されるような説明を」と求めた。工事を進める際には事前に詳細な調査を行い、地下水への影響を極小化するルート、工法の採用を要望した。

金子市長は「水への心配は承知しており、市としても国、県に対して格段の配慮をお願いしている。分かりやすい説明は大事なこと。皆さんの気持ちを受け止めながら取り組んでいきたい」と語った。要望書提出後、宮坂さんは「水や環境への配慮や慎重に進める旨の考えを聞くことができ、まずは一安心。今後の事業者側の水、環境に対する説明に注目したい」と話していた。

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