飲食店街厳しい 伊那市長らコロナ影響視察

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コロナ禍で苦しむ飲食店関係者から状況を聞く白鳥孝市長(左)

伊那市の白鳥孝市長らが10日夜、新型コロナウイルスの影響を受けている市内の飲食店街を視察した。昨年来のコロナ禍を受け、各店では感染防止対策を徹底し、苦境を乗り切ろうとしているが、客足は戻らず。首都圏などに再び出された緊急事態宣言が追い打ちをかけ、壊滅的な打撃を受けているという。白鳥市長は「予想以上の厳しい状況」と受け止め、引き続き支援に取り組む考えを示した。

同市坂下や山寺の飲食店街「中溝通り」の飲食店約55店でつくる「中溝の会」(和田暮男会長)から2日に「現状を知ってほしい」と提出された要望書を受けて行った。白鳥市長のほか、県上伊那地域振興局の佐藤公俊局長、伊那商工会議所の唐木和世会頭、市議会の飯島進議長、唐澤稔副議長らが同行した。

人口当たりの飲食店数が全国有数と言われ、中心市街地には多くの店が軒を連ねる同市。白鳥市長は「この通りもかつては擦れ違いができないほどいっぱい人がいた」というが、この日はほとんど人が見られず、閑散とした状況。「この時間に誰もいないというのは驚きだ」と話し、各店を回って状況を聞いた。

居酒屋オーナーの村山幸弘さん(41)は「毎日営業はしているが、お客さんがいない状況。数人いれば良い方、ゼロの日もある」。スナックを経営する福澤和子さん(64)は「前年と比べる7割減。団体客で持っている店であり、大きな会社が動いてくれないと厳しい」と訴えた。

キャバクラ店舗責任者の久保村元気さん(39)は「飲みに行くことが悪のような風潮がある。まち自体に人が出ていない」と指摘。国に対しては「全体的に見切り発車のようなことが多く、それに振り回されている。安心してまちに出られる状況を早くつくってほしい」と求めた。

視察を終えた白鳥市長は「予想の以上に大変な状況であることがよく分かった」と強調。「緊急事態宣言は地域を指定して出されているにもかかわらず、あたかも日本中が対象になっているような捉え方がある。どのような支援ができるか皆さんと打ち合わせていきたい」と述べた。

和田会長は「それぞれの店で感染防止対策をしっかりやっているにもかかわらず、お客さんが出てくる機運がない」とし、「大きな企業や団体が夜の飲食を控えるようお達しが出ていると聞いている。昔のようなにぎわいが戻るようぜひ後押しをお願いしたい」と改めて訴えていた。

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