2021年2月19日付

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13日深夜に東北地方を襲っ地震。マグニチュード(M)7・3、最大震度6強、震源は福島県沖との知らせに、10年前の記憶が頭をよぎった。幸い津波はごく小規模で済んだとのことで、まずは胸をなで下ろした▼政府の地震調査委員会によると、東日本大震災の余震とのこと。10年前の地震なのにと驚いたが、さらに「あと10年は続く」という。余震とは思えない大きな揺れに、M9を観測した地震の規模や影響の大きさを改めて認識させられた▼あの時の失敗は繰り返さない―。住民が互いに声を掛けて高台に避難したり、車には非常用品が常備してあったり。報道では突然の事態にも落ち着いて避難する住民の姿が伝えられた。避難所も素早く開設され、簡易テントなどが並びプライバシー保護や感染防止が図られていた▼東北や関東など10県で150人以上がけがを負い、建物は1700棟余が損壊した。一方で死者、行方不明者は確認されていないと伝えられる。26年前の阪神・淡路大震災もM7・3だった。単純比較はできないが、大惨事を防いだのは被害の記憶が生んだ教訓だろう▼南海トラフなど、諏訪・上伊那地方も大地震の発生が予測され、地球温暖化による異常気象も頻発している。風化させずに一つ一つの災害から学び、小さな備えを積み重ねていくことが、生き残った私たちの使命―。再び避難所に身を寄せた人の声が、重く響いた。

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