福祉避難所を初開設 「要配慮者」の対応確認

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福祉避難所開設訓練で要配慮者の困り事を聞く保健師(中央)=諏訪市の高島小

福祉避難所開設訓練で要配慮者の困り事を聞く保健師(中央)=諏訪市の高島小

9月1日の「防災の日」を前に28日、諏訪市と下諏訪町で大規模地震を想定した総合訓練があった。福祉避難所開設や傷病者救出、炊き出しなどの訓練を通して関係機関が対応の手順を確かめ、災害に備えた。

諏訪市は高島小学校を主会場に地域住民をはじめ消防や警察など30団体、約600人が参加し、22項目の訓練を実施。同市の総合訓練は昨年、大雨警報発令で中止しており2年ぶりに開いた。

初めての福祉避難所開設訓練では、車椅子を利用する小学生、下肢が不自由な人、妊婦ら計6人の「要配慮者」に対応。うち2人は実際に地域住民に参加してもらい、4人は市職員を見立てた。同校体育館内の相談窓口で市保健師らが困り事などを聞き取り、福祉避難所がよいか、校内の教室(福祉避難スペース)がよいかを判断、移動させた。

車椅子を利用する2人は段差のないバリアフリーになっている近くの福祉避難所(片羽保育園)に車で移動。残る4人は体育館から100メートルほど離れた校内の教室に移ってもらった。

身体にハンディを持つ女児(11)と一緒に参加した母親は、相談窓口が体育館の中だったことに対し、「避難所の入り口に大人数がいるとそこでパニックになってしまうので、別の場所で話を聞く形が必要では」と指摘。被災時には多数の要配慮者に対応する可能性があるため、保健師も「最初に避難場所を振り分けてから状況の話を聞かないと大人数に対応できない」と話した。

訓練は南海トラフ地震が発生し、諏訪で震度6弱を観測したと想定。陸上自衛隊の第13普通科連隊第2中隊(松本市)の隊員が初めて参加し、倒壊家屋から傷病者を救出する訓練に携わった。

終了式で金子ゆかり市長は「実際の地震では災害対応をするスタッフが被災者になることも考えないといけない。想像力を発揮し、対応を高めてほしい」と語った。

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