2016年08月30日付

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30日から9月5日までの1週間は「防災週間」で期間中の9月1日は「防災の日」。それに合わせ、各自治体では災害に対する心構えや備えを再確認し災害の未然防止や被害軽減につなげるため、防災訓練や講演会などが行われる▼ある自治体で行われた、大雨を想定した災害対策本部設置訓練での一場面。それは情報伝達訓練だった。降雨状況や浸水被害、道路状況と次々に連絡が本部に入る。情報に基づいて、本部では担当課職員を派遣したり被害を確認させたり▼訓練だからその都度、的確な指示が出るもの、と思っていた。ところが実際にやってみると、そうでもない。訓練とはいえ、被害状況に応じた判断や対応に、迷う場面が出てくる。次第に、集まった情報が処理されず関係部署にスムーズに流れていかなくなった▼机の上にたまっていく被害情報は、まるで市街地にたまっていく雨水のように見えた。情報が一カ所に集中したため、あふれかえった形だ。もう10年近くも前のことだから、伝達経路は改善されていると思うが、一方で情報機器はさまざまな機能を備え、その機器を扱う住民も増えている。寄せられる情報とさばかなくてはいけない量は、以前よりもはるかに多くなっているだろう▼情報は水の流れに置き換えられる。水害対策で街の排水機能が見直されるように、情報があふれないよう処理方法や経路の再点検は、常に必要になる。

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