木曽―伊那パノラマライナー 試験運行に手応え

LINEで送る
Pocket

伊那市は29日、木曽―伊那間で7~8月に試験運行したバス「パノラマライナー」の利用状況をまとめた。計23日間の運行で、南アルプスを訪れる登山者を中心に191人が利用。1日平均8・3人となり、白鳥孝市長は「当初予想より多かった」と評価し、来年の運行についても前向きに検討していく考えを明らかにした。

JR木曽福島駅(木曽町)と同市長谷の宿泊施設「仙流荘」を結び、主に特急しなので中京、関西圏から南アを訪れる登山者らの利便性の向上を図り、山岳観光の振興につなげようと初めて実施。運行はジェイアールバス関東に委託した。

新たに祝日となった「山の日」(8月11日)を挟む形で、7月16日から土・日曜日と祝日、7月30日から8月16日までは毎日運行。利用者数は7月が7日間で計54人、1日平均7・7人、8月が16日間で計137人、1日平均8・6人だった。

乗車区間別では、仙流荘―木曽福島町が72人で最も多かった。次いで木曽福島駅―仙流荘が47人、伊那市駅―木曽福島駅、木曽福島駅―伊那市駅が各29人、仙流荘―伊那市駅が13人、伊那市駅―仙流荘が1人だった。

白鳥市長は29日の定例記者会見で「当初予想より多く、中京、関西方面からの登山者を呼び込むことができた」と手応えを強調。さらに、利用者の3割ほどは登山者以外で、“地域の足”としての可能性も指摘した。

その上で、来年の運行の可能性について「結果を分析し、どうするか考えていきたいが、初年度にこれだけ乗っているということはニーズはあると思う」と前向きな姿勢を示した。

課題は利用者を増やし、市の持ち出しをいかに小さくするか。市によると、採算ベースは1日平均20人。今回の市負担は60万円余りで、赤字の補てんという。白鳥市長は「将来的には木曽地域と伊那地域を結ぶ公共交通まで持ち込んでいければ可能性は大きい」と述べた。

おすすめ情報

PAGE TOP