「あそびば!」今年度で幕 富士見

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終了が迫った「あそびば!」での活動を楽しむ子どもたち

富士見町内で小学生の放課後の受け皿として13年間、地元のお母さんたちが運営してきた野外活動の「あそびば!」が今年度で幕を閉じる。活動を支えてきたスタッフ、近年の小学生ともに取り巻く環境が変化し、継続が難しくなったため。当初は林野での自由な過ごし方が分からず戸惑っていた子どもたちが遊び道具を自ら考えて作り出したり、学年を超えた触れ合いを育んだりして、自発的な成長を下支えしてきただけに、終了を惜しむ声も強い。スタッフたちは後ろ髪を引かれる思いの中で、「ここでの経験が生涯の糧となれば」と願いを託している。

「あそびば!」は当時、幼児や小学生の子どもを持つ母親らが、外遊びをする子どもが少ないことを残念がり、「異年齢の子どもたちが縦に交わり、伸び伸びと遊べる場を」と開いた。

場所は学校林や、近くの林の所有者が無償で提供。当初は小学校ごと毎週1回、昨年からは有志が富士見小学区のみで月に1度開いてきた。子どもたちは校庭半分くらいの林の中で自作のブランコ遊び、たき火でのおやつ作り、冬はそり遊びや雪合戦―と思い思いに過ごした。

開設当時この場所で遊んでいたスタッフの子どもたちも今や高校生、大学生。お母さんたちも社会復帰の時期を迎え、運営の担い手が少なくなった。一方、子どもたちも低学年から習い事を始めるなどで放課後が忙しくなり、登録者は最盛期のおよそ半数で30人ほどに減った。

富士見小4年の細川陽香さんは「長い急坂でのそりや、林の中での遊びとか家の周りではできないことがいっぱいできた。この場所がなくなってしまうのはすごく寂しい」と残念がる。

当初からのスタッフの一人、名取あゆみさんは「開設当初は、子どもだけでなく保護者も野外遊びは初めて、という人が少なくなかった。子どもも親もともに育った」と振り返り、「放課後の”道草”を容認してくれた学校の理解のおかげ」と感謝。スタッフみんなも名残を惜しみながら、「子どもたちが大人に、親になった時に同様の場所を開いてくれるかもしれない。次代に思いがつながっていくことを楽しみにしたい」と語り合っている。

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