“中学生議員”市政に提言 岡谷市子ども議会

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岡谷市で29日、9年ぶりとなる中学生による「子ども議会」が開かれた。市役所にある議場で岡谷南部、岡谷北部の両校3年生26人が議員となり、人口減少や子育てなど生徒目線で感じたまちの課題を今井竜五市長ら市執行部に率直に質問した。

岡谷南部の議員団(10人)は若者の人口減少、空き地や空き家、諏訪湖の浄化など6項目を質問。人口問題では「若者が出て行かないための取り組みを」と求めた。市側は園児から高校生までの各年代で行っている体験学習や、大学などを卒業後、岡谷市に戻り住んだ場合に貸付金の一部を免除する奨学金の制度を紹介した。自転車を利用しやすい道路環境の改善を訴えた浅野皓巳朗君(15)は「緊張したけど、伝えたいことは伝えられた。自転車専用通行帯について調べるきっかけにもなった」と振り返った。

岡谷北部の議員団(16人)は子育て環境の充実、公園整備、中央通りの活性化など5項目。子育てについては学校近くの3保育園の保護者を対象にしたアンケート調査結果を基に質問を構築。「保育料をもう少し安くできないか」との問いに市側は国の共通のルールで料金が設定されていると理解を求めた。「子育てがひと段落した後の就職、職場復帰の難しさ」を指摘する意見もあった。子育てについて質問した島崎七星さん(14)は「アンケートに答えてくれた保護者の皆さんの声を届けた。子どもを持つ保護者の気持ちに触れることができて良かった」と話していた。

「閉会」あいさつで今井市長は「普段の生活の中で感じている中学生の切実な思いを感じることができた。きょうの提言を市政に生かしていきたい」と述べた。

中学生の頃から政治、行政や選挙制度に対して意識を持ってもらう取り組み。市は2007年度に「子ども議会」を開いたが、その後は会議室を利用するなど議場を使わない形式で中学生の意見を聞く機会を設けてきた。議場の利用は選挙権年齢の18歳以上への引き下げに伴い復活させた。両校とも総合学習の時間を活用して事前調査を重ね、質問をまとめた。

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