2021年3月2日付

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そろそろかな…とは思っていたが、ちゃんと頭を出しているのを見たら、うれしくなった。気になって車を止めたのが良かった。花壇のそばまで行ってみると、ポツリ、ポツリとチューリップが芽を出していた▼伊那中央病院へとつながる市道脇に、その花壇はあった。国際ソロプチミスト伊那のメンバーと上伊那農業高校の生徒たちが一緒に球根を植えているのを見掛けたのは、昨秋だった。球根は約200個。ピンク、赤、白の花が咲く3種類のチューリップだと聞いたのもこのときだった▼花壇にひもを張り、列をそろえて植えていた。球根の植え付けに参加していたのは花の栽培を実習している生命探究科植物コースの3年生で、奉仕活動の大先輩たちに球根を埋める深さや球根の向きなどを教えていたように思う▼昨夏、プランターに寄せ植えした花を伊那中央病院に寄贈した生徒たちだ。通院する人たちの癒やしになるようにと願い、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、現場の最前線で頑張っている医療従事者への感謝と応援の気持ちを込めた花壇整備だったろう▼秋植えの球根の多くは寒さに当たらないと花芽が形成されず、発芽しても花は咲かないそうだ。試練を乗り越えて花を咲かせるあたりは人生とも重なり、応援したくなる。コロナ禍で行事の中止や縮小に泣いた1年を乗り越えて卒業していく高校生たちにもエールを送りたい。

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