2021年3月3日付

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幾つになっても誕生日は特別な日との感がある。何となくうれしいような、それでいて、この年になると恥ずかしいような。一年の中でも他の364日からは湧き起こらない気持ちが現れる▼歴史上の人物や著名人の誕生日が自分の誕生日と同じだと分かると、その人に対して急に親近感を抱くようになる。誇らしいような、自分が偉くなったような。あちらはこちらの存在すら知らないのに、生まれた日が一緒というだけで仲間意識が生じるから面白い▼きょう3月3日が誕生日の人をネットで検索してみた。元首相の村山富市さん、元ホンダ社長の川本信彦さん、漫画家の小島功さん。スポーツ界でもサッカーのジーコさん、陸上のジャッキー・ジョイナー・カーシーさん、スケートの外ノ池亜希さんら多彩な顔触れだ。電話の発明で知られるベルも3月3日生まれだそうだ▼その人その人は天文学的な確率でこの世に生を受けるという。当たり前のように今ある世界は一人ひとりが唯一無二の存在である人々で構成され、想像をはるかに超える確率で現存すると考えれば、そこに自分が生きていることは不思議でもあり、うれしくもある▼一時期、よく耳にした「オンリーワン」という言葉が頭に浮かぶ。自分は掛け替えのない存在であり、同じように他の人も掛け替えのない存在である-が自分なりの解釈だ。自分も人も大切にする世界であってほしい。

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