2021年3月4日付

LINEで送る
Pocket

例年のことだが、気ぜわしい時期を迎えた。進学、就職、転勤など新年度から新たな環境で生活を始める人も多いはず。「新生活応援」をうたった 賃貸物件や引っ越し業者の広告を目にするようになり、年度末を実感する▼国土交通省は、3月の引っ越し件数が通常月の約2倍になる見通しを示し、引っ越し時期の分散化を呼び掛けている。転居シーズンに引き受け業者が見つからない「引っ越し難民」が社会問題化している背景には、トラックドライバーや繁忙期の業務を支える学生アルバイトの減少など深刻な人手不足があるようだ▼引っ越しは経済的負担に加え、住環境や人間関係の変化によってストレスを生じさせる原因となる。大学や企業にはコロナ禍を契機としたオンライン化の推進やテレワークの導入、異動時期の変更などを通じて難民問題の緩和に努めてもらいたい▼私事ではあるが、岡谷市での2年半にわたる単身赴任生活を支えたアパートを2月いっぱいで退去した。社会人になって通算10回目の引っ越し。殺風景な部屋だったが愛着も湧き、岡谷での暮らしやお世話になった人の顔を思い浮かべながら荷造りに汗を流した▼引っ越しは煩わしい作業だが、「人生の節目」とも考えている。その土地その土地で新たな出会いがあり、人との絆も生まれる。今月から担当する弊紙上伊那版でも一つ一つの出会いを大切にしていきたい。

おすすめ情報

PAGE TOP