産福連携で芋焼酎造り 伊那養護など協力

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芋焼酎造りを説明する池上明社長(右)の話に、熱心に耳を傾ける伊那養護学校高等部農園芸班の生徒たち

飯島町の池上酒店を中心とした県内複数の酒販店とJA、喜久水酒造(飯田市)は県内の養護学校や福祉施設と協力して芋焼酎造りに取り組むことになり、4日に町内で研修会を開いた。”産福連携”の新たな事業。養護学校の生徒らが栽培したサツマイモを使い醸造し、来春以降の販売を目指す。子どもたちの社会経験の場を創出し、コロナ禍で需要が落ち込む業界の活性化につなげる。

研修会には池上酒店の池上明社長(63)、生徒たちへの栽培指導を担うJA上伊那、醸造蔵元の喜久水酒造と、県伊那養護学校(伊那市)高等部の農園芸班の生徒らが出席。2004年から伊那谷産を原料にした地産地消の芋焼酎を造り続ける同酒造が、醸造工程を動画で解説した。

伊那養護学校農園芸班では今までもサツマイモ栽培の経験があり、今年度も学校近くの畑で200株を育てて販売もしている。

畑作業が大好きと話す2年の生徒(17)と1年の生徒(16)は「みんなに楽しんでもらえるよう、焼酎を協力して造りたい」と目を輝かせた。

現在までに伊那のほか、飯田、飯山など県内六つの養護学校が栽培に参加する意向を示しており、今後も賛同する福祉施設の協力を得ていく考え。5月に各校で作付けし、秋に収穫して酒として仕込み、半年間寝かせて出荷する。

原料の買い上げに加え、売り上げの一部は養護学校の活動費として寄付することも考えており、同酒造商品本部長の後藤高一さんは「地域全体で支え合い盛り上がれば」と期待する。

コロナ禍の新たなビジネスモデルを目指し「生徒たちが社会に出た時に糧となる商売として位置付け、県内最高峰の焼酎を目指す」と池上社長。「新商品で新たな販売ルートの構築にもつなげる。何としても定着させたい」と力を込めた。

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