治水対策今月末に公表 天竜川上流域協議会

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近年頻発する集中豪雨により激甚化する水害に備えた南信地域の総合的な対策案を策定する、今年度第3回「天竜川上流 流域治水協議会」は4日、伊那市内で開いた。国や県の職員、流域自治体の首長ら約40人が出席。昨夏から取りまとめてきた対策案「天竜川上流 流域プロジェクト」の最終案を提示した。プロジェクトの内容は同日の会議の意見を加えて修正し、今月末に公表する計画。今後の具体的な災害対策に生かす。

プロジェクト内容は、昨年8月の協議会設立以降に検討を重ねた。国土交通省天竜川上流河川事務所が諏訪湖から静岡県境までの天竜川で想定する堤防整備や、急流河川を対象にした土砂流出を防ぐための砂防対策を網羅。一方、流域自治体は被害の軽減に向けた河川、湖沼への水位計、監視カメラの設置、防災マップの作成などを行う。

プロジェクトは、県が2月に策定した「長野県流域治水推進計画」と連動している。同計画には、雨水を河川へ一気に流さないための雨水貯留施設の設置推進や、導入のための補助制度、ため池や水田を活用した雨水貯留施策のほか、住民の逃げ遅れを防ぐための対策を盛り込んでいる。

この日の会議では、既に治水対策に着手している3市町村が事例を発表した。中川村の宮下健彦村長は、天竜川に近い同村片桐小和田地区で起きる浸水の状況について「近年は大雨のたびに被害が出ており、宅地のかさ上げが急がれる」と報告。これに対し、天竜川上流河川事務所の伊藤誠記所長は「国としても中川村と連携して対策に取り組みたい」と述べた。

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