2021年3月8日付

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すてきな企画だった。茅野市湖東の絵本作家むらたゆりさんが、こども館の催しに協力した。10組の未就園児親子に贈ったのは、波の音も伝わってくる海水浴場と、山の風景を描いた2枚の絵。持参した家族の写真を貼ったり、絵を描き足したりした親子たち。職員がラミネート加工すると、夏の思い出写真のようになった▼むらたさんいわく「妄想思い出」づくり。この1年間、遠出ができなかった親子たちへの贈り物だった。山の絵に大きな観覧車を描いた親子も。早くいろんな所へお出掛けできますように-。そんな願いが伝わってきた▼昨年の春は公共施設の利用が停止されたり制限されたりした。遊び場・子育ちの場、親たちの情報交換や気分転換の場でもある子育て支援施設も例外でなく、多くの親子が行き場を失った。再開後しばらくは閑散としていたが、徐々に笑顔が戻ってほっとしたことを思い出す▼感染症対策を含めて安心できる環境を整え、1人で悩みを抱え込まないよう親子とつながり続けようとしてきたスタッフの姿を見た。「顔を合わせるだけで気持ちが楽になるよ」。周囲のママ友の言葉で、こども館に再び足を運ぶようになった母親にも出会った▼海水浴やテーマパークなどには行けなかったけれど、地域の中で支え合い、助け合いながら、遊んだり交流したりした1年。すてきな思い出として心の中に残っていくことを願う。

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