震災の記憶を 東京で11日「3・11の祈り」

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東日本大震災の記憶を伝える活動を行う「できることをできるだけプロジェクト」が11日、東京・立川市の文化都市空間「グリーンスプリングス」で「3・11の祈り」を開く。会場には未来の子どもたちへの応援旗「5×5next」として2800枚を超えるパッチワークの布をつないで展示。伊那市民や中高校生らが、被災地への思いを込めて作った布も飾られる。

プロジェクトは立川市在住の音楽プロデューサー、しおみえりこさんが代表となり、夫で伊那市出身のクラリネット奏者、橋爪恵一さんと二人三脚で取り組んでいる。

活動は2011年6月、宮城県吹奏楽連盟から届いた1通のメールが発端だった。「楽器を寄付してほしい」との願いに動き、全国から300を超える楽器を集め、被災地に届けた。楽器を届けに行った同県石巻市で、老舗の呉服店から津波で被災した着物を譲り受けたしおみさんは、着物を洗って音楽家の衣装にリメーク。仕立てた衣装の端切れも捨てられず、その端切れをどこかに入れて50センチ四方の布に縫い上げる活動を始めた。

活動は世界中に広がり、作品は46カ国から寄せられている。18年には橋爪さんが伊那市で開いたクラリネットリサイタルに合わせてワークショップが行われ、市民のほか、音楽指導を受けた東部中学校や伊那北高校の吹奏楽部員らがパッチワークに参加した。

「3・11の祈り」では、2800枚の布を安全ピンでつなぎ、大きな旗にして芝生に広げる。しおみさんは「この布によって、『震災のことを忘れない』というみんなの思いを未来につなげていきたい」と話している。

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