辰野町議会 小中学校統合私案に質問集中

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辰野町の武居保男町長は8日の町議会一般質問で、1月末に発表した町立5小中学校を統合しキャンパス化する私案について、複数議員の質問に答えた。全国的に珍しい教育事業の構想に注目が集まり、今回10人中7人が関連項目を通告して質問が集中。武居町長は、個性ある学習環境づくりの利点や移動手段確保の課題などに触れつつ、町教育委員会と協議の上で改めて今後の方針を示すとした。
 
私案では小中学校を町内1学区の「ほたる小中学校(仮称)」とし、現在ある各校舎をキャンパス化。児童が通学場所を選べるようにし、共通課程に加えて文化スポーツや自然など特色ある体験型の教育を進める―としている。

発表後、町には賛否両論の多数意見が寄せられた。武居町長は2月の町総合教育会議で「課題整理が不十分で、考え直す時間がほしい」とし、当初掲げた2023年度導入の目標を取り下げた。

一般質問では、キャンパス化のメリットを「児童の個性に合わせて学校が選べ、特色ある学びを深められる」と説明。課題は「通学手段の確保が難題。一部学校への希望集中も予想され、準備段階から細やかな対応が必要」とした。学校の運営事業費の試算はまだ行っていないとした。

議員側は、従前課題だった川島小学校の統廃合問題に触れ、「町長は川島小存続のチャレンジに3年を費やした。私案をまとめる時間が足りないというのは言い訳だ」と指摘。私案を支持して「町教育委員会は否定的だが、住民の賛否両論があるならばしっかりと検討、議論すべき」とする声も上がった。

武居町長は「子どもの選択肢を広げ、誰一人取り残さない学校づくりを進めたいと考えてきた。私案と川島小の存廃について、4月の総合教育会議で方針をきちんと示したい」と述べた。

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